Mセラミック工房は1990年代初頭のアクセル・キルシュ先生の来福を機にIMZインプラントに取り組み、これまでに数多くのインプラント症例を経験してまいりました。
現在は「Atlantisアバットメント」を中心に、デジタルインプラントソリューションに注力しております。
チタンベースとジルコニアを組み合わせた2ピースアバットメントや、ジルコニアフレーム上にマグネットキーパーを埋め込んだインプラントバーなどの特殊な歯科技工物も製作可能ですが、ここではMセラミック工房の基本的なアバットメント製品である「Atlantisアバットメント」についてご紹介致します。
全ての工程をデンツプライシロナ社のシステムと純正パーツで製作致しますので、「アストラ」や「ザイブ」、「アンキロス」などのデンツプライインプラントを採用されている先生方に特におすすめです。
Atlantisのサービス内容
デンツプライシロナ社が展開している『アトランティス』へオーダーすることで、デンツプライシロナ社の全ての純正インプラントアバットメントやスープラストラクチャーが、世界水準の高精度マシニングセンタによりミリングされ、ラボに届けられます。
デンツプライシロナ社のインプラントシステム以外でも、主要なインプラントシステムを網羅しています。
- デンツプライシロナインプラント
- BioHorizons
- Biomet 3i
- Camlog
- Keystone Dental
- Nobel Biocare
- Straumann
- Zimmer Dental
詳細はアトランティスが提供する対応表(コンパティビリティーチャート)をご確認ください。
アトランティスインプラントシステムコンパティビリティチャート
アトランティスへのオーダー
アトランティスへインプラントアバットメントやインプラントスープラストラクチャーをオーダーするには『石膏模型の郵送』と『ラボからラボスキャナーデータを送る方法』、『チェアサイドからIOSデータを送る方法』などがあります。
アトランティスへ、石膏模型を郵送する発注方法↓
アトランティスへ、ラボからラボスキャナーデータを送る方法↓
アトランティスへ、ラボからIOSデータを送る方法↓
お取引中の歯科医院様におかれましては、Mセラミック工房がオーダーを全て代行致しますので安心してお任せください。
これまでの症例同様に、シリコン印象もしくはIOSデータをMセラミック工房までお送りください。
無料で全てのオーダー作業を代行致します。
アトランティスならできること
アトランティスへのオーダーにより高精度で自由度の高いカスタムアバットメントが製作可能です。
IOSで撮影されたデータを利用することで、インプラントアバットメントデザインからミリング、インプラント模型製作、インプラント上部構造製作までの全ての工程をデジタルワークフローで完結させることも可能です。
アトランティスアバットメントの種類
アトランティスアバットメントは6Al-4V(グレード5)の高品質なチタン製です。
審美域のインプラント症例には、インプラント上部構造のより自然な温かみのある色調表現のために、窒化チタンコーティングを施したゴールドシェード(オプション)もお選び頂けます。
セメント固定式にも、スクリュー固定式にも対応でき、理想的な位置にマージンラインを設定できます。
ASAスクリュー(オプション)を選択することでアクセスホール位置を調整することも可能です。
理想的なマージン位置のアバットメントを作成可能
一般的にはスクリューリテイン方式のインプラントアバットメントはメンテナンス性が高く、セメントリテイン方式のインプラントアバットメントは上部構造の強度が高く、インプラント周囲炎を起こしにくいと言われています。
またスクリューリテイン方式のインプラントアバットメントの方が歯科技工料金が安価に設定されていることが多いので、コストの面からもスクリューリテイン方式が選ばれることもあるようです。
スクリューリテイン方式のインプラントアバットメントが安価に設定されている理由としては、従来のアナログな製作方法ではテンポラリーアバットメントなどの安価なパーツを流用して製作する場面が多いためでしょう。
しかし一般的なテンポラリーアバットメントは、マージンの立ち上がりが1mm程度しかないため、インプラント体のプラットフォーム直上にセメントラインの不潔域が発生してしまいます。
これがインプラント周囲炎のリスクの一つとなってしまいます。
アトランティスアバットメントで自由に設計されたマージンであれば、インプラント体のプラットフォームから離した位置にセメントラインを設定しながら、なおかつメンテナンス性の高いスクリューリテイン方式でインプラント上部構造を製作することが可能です。
従来の方法よりコストは上がりますが、より高いレベルのインプラント治療をお求めの歯科医師におすすめのデザインです。
ASAスクリュー設計で最大30度の傾きを付与
インプラント体の埋入角度によって審美性や強度に影響が出そうな場合でも、ASA専用のドライバーとスクリューを用いることで、スクリューアクセスホールを最適な位置に配置することができます。
スクリューアクセスホールは、インプラント/アバットメント軸に対し最大30°の角度を付けることができます。
VAD(バーチャル アバットメント デザイン)
デンツプライシロナインプラントがVADにより設計したデータを、3Dエディターソフトウェアの使用により再編集することでインプラントアバットメントがデザインされます。
歯科技工士による設計段階からアバットメントのデザインをご確認いただけます。
これまでは既成アバットメント上の制限によって、理想的なインプラント歯科技工物が完成できなかったような症例でも、途中のデザインを確認しながら歯科技工士との二人三脚で製作を進めることができます。
無料でコアファイルを作成。Mセラミック工房がより精密な上部構造を製作します。
アトランティスVADで設計されたデータを、そのまま模型データに変換した『コアファイル』を使用してインプラント上部構造を製作致します。
マシニングセンタへ送信される、アバットメントを削り出すための実寸データをそのまま利用できるので、上部構造のパッシブフィットを目指せます。
通常はオプション価格の『コアファイル設計』も、Mセラミック工房は無料で対応致します。
コアファイルについての詳細はこちら↓
デンツプライシロナインプラント模型
完全なデジタルワークフローをサポートするため、アトランティスを通して高精度の擬似インプラント模型を出力することも可能です。
従来のインプラント印象にかかっていた材料的、技術的、時間的コストを勘案すると、コスト的にも納得できる範囲ではないでしょうか。
こちらはオプションになりますので事前に要不要をお知らせください。
基本オーダーのパラメーター
アトランティスアバットメントのオーダー時に指定できる基本的なパラメーターを紹介します。
エマージェンスプロファイル
初期設定は『コンケイブ』が指定されます。
ガム模型の調整も『コンケイブ』で設定されることを想定しながら行いますので、特別な指示が必要な際は明記してください。
エマージェンスプロファイル径の詳細
アトランティスの初期設定は『カントゥアーティッシュ』が指定されます。
Mセラミック工房ではガム模型の調整量は控えめにし、3Dエディターで確認しながら仕上げることを重視しております。
そのため『カントゥアーティッシュ』では径が細くなりすぎる傾向があるため、基本的には『アナトミカルサポート』を指定する場面が多いです。
ファイナルプロビジョナルでのエマージェンスプロファイル形状を変更したくない場合(現状の歯肉形状のまま)は、『カントゥアーティッシュ』や『サポートソフトティッシュ』でも良い場合があります。
ノーティッシュディスプレースメント
サポートソフトティッシュ
カントゥアーティッシュ
フルアナトミカル
アナトミカルサポート
追加オプション設定
埋入位置での注意事項
アトランティスアバットメントは強度を確保するため、エマージェンスプロファイルのデザイン可能部の下、かつ嵌合部からの立ち上がりの箇所に、1mm程度のカラーが発生します。
そこからエマージェンスプロファイル径を広げようとすると、更にマージン位置が上がりますので、インプラントの埋入位置が浅すぎる場合はアバットメントマージン以下が露出する場合がございますのでご留意ください。
公式LINEからも1対1トークで直接相談できます。
デジタル技工、インプラント、セラミックスのご用命はMセラミック工房まで。