デジタルワーク
歯科技工所Mセラミック工房のワークフローでは、このページでご紹介する様々な導入機器、サービスの利活用により、特に以下のような方のお役に立てるはずです。
・セレックユーザーの方
・iTeroユーザーの方
・デンツプライインプラントユーザーの方
Mセラミック工房ではデジタルを最大限活用した歯科技工ワークフローの確立に、いち早く取り組んで参りました。
「デジタルデンティストリー」や「デジタル技工」という言葉が広まりを見せる最中、新型コロナウィルスによる世界的なパンデミックが起こり、デジタルを活用した新しい働き方を模索する機運がさらに高まったように思います。
リモートによる弊害として、コミュニケーション不足の問題などが指摘されますが、当方の実感としてはLINEなどの各種SNSサービス等の活用により、以前よりも親密な関係を築けているようにも感じています。
デジタル歯科に抵抗感をお持ちの先生方も一定数いらっしゃいますが、デジタル化への取り組みを進めたいとお考えの方は是非お気軽にお問い合わせください。
ここではMセラミック工房のデジタルワークフローに不可欠な導入機材、システムの一部をご紹介いたします。
Mセラミック工房のCAD/CAMシステム
Mセラミック工房では『セレックinLab』を導入し、保険のCAD/CAM冠やジルコニアクラウン、チタンカスタムアバットメントなど、ほぼ全ての症例でデジタル加工を行なっております。
デンツプライシロナ社標準のDXDファイルも取り扱うことができるので、セレックユーザーの歯科医院様ともスムーズにデータ連携が可能です。もちろん標準的なSTLファイルの取り扱いも可能ですので、iTeroなど他のIOSシステムや、歯科技工所様からのデータにも対応致します。
3DスキャナーinEos-X5
5軸連結式アームと広いスキャンエリアで高精度のスキャニングが可能。
スキャンデータはSTLファイルに書き出せるので他のシステムで再編集できます。
セレックinLabのスキャニング精度に関しては以下の記事をご参照ください↓
ミリングマシンMC-X5
5軸制御のパワフルかつ正確なミリングマシンで、歯科技工物の種類に応じてウェットミリング(注水式加工)とドライミリング(乾式加工)の両方が行えます。
加工可能材料はジルコニア、ハイブリッドセラミックス、ガラスセラミックス、PMMA(ポリメチルメタクリレート、アクリル樹脂)、コバルトクロム合金など。
テンプレートディスクは98mm径で最大厚みが25mmまで対応しているため、世界中で流通しているほぼ全てのマテリアルの加工が可能です。
Mセラミック工房のインプラントアバットメント
Mセラミック工房のデジタルインプラントアバットメントは、デンツプライシロナ社が世界中で展開する「アトランティスアバットメント」を採用しております。
アバットメント設計をデジタル化することで、完成歯科技工物のシミュレーションと事前確認が容易になり、デンツプライシロナ社純正の最高水準のカスタムアバットメントが届けられます。
inLabユーザーの特別価格が適応されるので、セメント固定式のアバットメントでも、比較的リーズナブルにご提供可能です。
アトランティスアバットメントについて詳しくはこちら↓
Mセラミック工房の3Dプリンター
Mセラミック工房では3Dプリンターも導入しております。
スキャナーデータをもとに作業模型の出力が可能なので、歯科医院様のデジタル化に向けてスムーズな移行をお手伝いできます。
3Dプリントで得られたパーツは非常に繊細で、取り扱いには細心の注意を要します。
エムセラではプリンター本体に加えて、プリンターメーカー純正の『自動洗浄機』と『自動重合機』も合わせて導入することで、デリケートな素材を最適な環境下で取り扱っております。
3DプリンターForm2
工業界から歯科技工用に転用された代表的な3Dプリンターです。
大量生産には不向きですが、出力される積層ピッチは25〜100μmの高品質な造形精度が特徴です。
複数のレジンはカートリッジの交換で行えます。
レジンは国内の歯科用で認可されているものでも透明色、グレー、ベージュなど複数あり、それぞれ物性も変わります。
自動IPA洗浄ツールForm Wash
IPA(イソプロパノール)を容器内で攪拌させながら、造形したパーツを洗浄する機械。
洗浄サイクルや時間をデジタルで管理しながら適切な洗浄が行えるため、造形物へのIPAによる悪影響を抑えることができます。
ポストキュアリングシステムForm Cure
3Dプリントで出力された造形物は、その後の適切な重合操作が重要です。
最大80℃までの細かい温度設定が可能で、庫内温度を微調整しながら均一な重合条件を自動で管理できます。
デジタル管理によって、使用するレジンごとに推奨される最適なポストキュアリングを行います。
Mセラミック工房の技工録
Mセラミック工房では製作した歯科技工物のトレーサビリティを高める取り組みとして、開業以来の全ての症例の技工録を保存しております。
ファイルメーカーを利用してMセラミック工房独自のデータベースを構築しており、20年以上前のインプラント症例でも、どのようなパーツを使って作られたのかまで調べることができます。
直近の症例については『ドロップボックス』と『ファイルメーカーGO』の連携により、スタッフのスマホとも同期しているので、外出先でも歯科技工録の確認が可能です。
Mセラミック工房のクラウドサービス
症例データや画像データなどを共有するために、各種クラウドサービスに対応しています。
メールやUSBで受け渡しする煩わしさもなく、簡単な操作でデジタルデータをシェアできます。
セレックコネクトケースセンター(CCC)
Mセラミック工房ではセレックinLabを導入しておりますので、セレックユーザーの歯科医院様からセレックコネクトケースセンターを通して直接データの送受信が可能です。
特にプライムスキャンや最新バージョンのオムニカムをご利用のユーザー様からは、セレック独自のファイル形式である「DXDファイル」を送受信することも可能です。
これにより模型のデータだけではなく、設計された歯科技工物のデータを送受信することもできます。
例えば、チェアで設計した歯科技工物をラボでジルコニア冠として仕上げたり、反対にラボで設計したデータをチェアでCAD/CAM冠として削り出すことができます。
コネクトケースセンターの利用には初期登録が必要ですので、メーカーにご相談ください。
My iTero
Mセラミック工房はアラインテクノロジー社とクラウド利用のライセンス契約を結んでおります。
iTeroユーザーの歯科医院様からは『My itero』を通して、シームレスにデータ送信が可能です。
当方との連携には初期設定が必要ですので、メーカーにご相談ください。