VITA-3Dマスターシェードガイドを使った『正しいシェードテイキング方法』を身につけよう。
もくじ
シェードテイキング情報は伝わるように伝えよう
『比色』可能なシェードタブを選ぶことができれば、あとは比色の結果を伝えることができるようになれば完璧です。
正しく写真が撮れていればそこから判断することもできますが、簡単に口頭で伝えたいとき、気になる箇所を指示書に書き記したいときなど、相手に伝わる色の『共通言語』を用いて伝えましょう。
ファイナルの技工物に色修正の必要がある場合なども、色の感想を正しく伝えることが重要です。
色彩についての基礎はこちらのページで解説しています。
明度の違い
明度の違いは『明るい、暗い』で表現します。
グレースケールで考えましょう。
グレースケールとは白から黒のグラデーションです。
彩度の違い
彩度の違いは『濃い、薄い』で表現します。
色のグラデーションで考えましょう。
グレースケールに彩度の概念はありません。
色相の違い
色相の違いは『色の名前』で表現します。
シェードテイキングでは「赤みが〇〇」「黄色みが〇〇」と伝えます。
色の名前の表現には言い回しにも工夫が必要になります。
例えば『桜色』という色。
『桜色』は「薄いピンク」とも表現できますし「ムラサキがかった、ごく薄い赤」のようにも表現できます。
シェード情報を正しく伝えるためのミニテスト
それでは最後にシェードテイキングの結果を正しく相手に伝えるための練習をしてみましょう。
左が『対象にする色(目指すべき天然歯)』で、右が『参考にする色(シェードガイドや作られた技工物)』だと思ってください。
左の色(対象)に比べて、右の色はどう思うかを言語化してみてくださいね。
参考の解答例は下に書いてます。
例題
解答例
「左の色(対象)に比べて少し彩度が強いようです。」
問題1
問題2
問題3
解答例
問題1
解答例
「左の色(対象)に比べて少し赤みがかっています。」
問題2
「左の色(対象)に比べて赤みがかっていて、明度も暗いです。」
問題3
「左の色(対象)に比べて明度は同じですが、黄色みも赤みも強く、彩度も強いです。」
結論
シェードテイキングの目的を理解することで、完成技工物のゴールを明確に伝えるスキルを身につけましょう。
色の感想を伝えるには色に関する『共通言語』を使うことが非常に重要です。
シェードテイキングに関する全ての記事へのリンクをまとめました。
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