(多分)日本最速のIDSレポート【二日目】
IDS二日目の今日は、午前中はIDSには参加せずにケルン市内の歯科医院を見学に行きました。
昨日のレポートもまだ完成していないので、是非そちらもチェックしてください!
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歯科医院見学とIDS初日の夜に参加した『イボクラnight』に付いては、番外編として改めて記事にするので少々お待ちください。
もくじ
ケルンの歯科医院が凄まじい件
番外編として後日記事にしますが、あまりにも素晴らしかったので先に小出ししちゃいます。
ケルン中央駅から車で20分ほどの立地にある非常に大きな歯科医院。
部屋数は16部屋あり、一般歯科とorthodontalでエリア分けしているそうです。
それがとにかく広い!そして綺麗!!ものが全然無いんですよ。モデルルームみたいな印象を受けました。
どうやったらあれほどの規模の歯科医院を運営できるんでしょうか…
かなりのカルチャーショックを受けましたが、いい刺激になりました。
午後から参加のIDS2019
入っていきなり派手なオブジェがお出迎え。
手に小さなブリッジを持って、それを見ながらカービングしてました。
形態は謎ですが。。。(笑)
ほんと、お祭りですね。なんでもありです。
では、二日目も行ってきます!
exocadの勢力
cadソフトウェアは現在『3shape』と『exocad』の2強状態だと思いますが、数年前からexocadの攻勢が続いてます。
僕個人の意見としてはUIも操作性も拡張性もexocadの方が優れていると考えています。
後ろ頭がイカしてます。
エムセラではセレックinLabを導入しているので、ベースとなるソフトウェアはシロナ独自のものになるのですが、インプラント関連や矯正関連などの一部の機能は、今後exocadからの機能移植も行なっていくみたいです。
このように多くのメーカー、特にこれまでクローズドシステムを経営戦略に取っていたような企業と多くコラボレーションしていくでしょうね。
新興のメーカーが新しいファイル形式で吐き出して囲い込みを行うという時代は過ぎてしまいました。
むしろ新製品のソフトウェアが独自形式を採用していると、それだけで敬遠してしまうような状態ですね。
ユーザーからしてみるとありがたいことです。
フードコートでお寿司を食す
IDSの会場内にはいたる所に屋台やレストランが設置してあります。
ちょっとブログを更新しようとフードコートへ向かいました。
ホール5は割と人が少なめなのでそちらへ移動。
海外に行けばお寿司が食べたくなる瞬間がありませんか?
(やめておけば良いものを)
寿司には日本女性の名前が付いてました。
本当はブログを更新するだけのつもりが、外国人が結構買ってたんで、僕も買って食べてみました。
これははっきりと言います。まずかったと。
こんなにまずい寿司ってあるんですね。
みなさんも機会があれば味見してみてください(笑)
デンタルウィングの新しい口腔内スキャナー
こちらもIOSに力を注いできてますデンタルウィング。
日本でもそこそこのシェアを得ているデンタルウィング。
新製品の『virtuo vivo』を体験してきました。
模型をスキャニングしただけですが、ちょっと難しいかなぁ。
僕は口腔内スキャナーは不慣れで練習もしていなく下手くそなんで、ある意味ではフェアな感想をお伝えできるかと。
『virtuo vivo』はちょと使いこなせなかったです。
そしてスキャン速度も遅いです。
本体の大きさもデザインもいいんですけど、やはり値段なりのものかなぁ。
18000€とのことでした。
残り時間わずか。ダッシュで見て回る。
IDSの会場はとんでもなく広く、隅々まで全部見て回ることは多分できません。
早足でホールや各階を移動しながら、気になる展示だけちらっと見ていきます。
それだけでも結構面白いものが見れたり。
オールオン4等でのベリフィケーションジグ。
鋳造したり即重レジンなどを使わずに位置確認ができます。
高さ的に厳しそうだし、印象がズレていた場合の取り込み方法など、疑問もありますが。
チェアサイドの作業だったら、ダメな時は破壊して付け直す方が楽そうですし。
でもなんだか男心くすぐる造形してます。
プラットフォームの幅が軽く60cmはあります。
この量産性能ということは、海外ではデジタル模型も進んでるのでしょう。
日本ではコスト的にまだまだ厳しいです。
ホール2とか3は新興メーカーやアジア圏のメーカーが多く出展しています。
メインのホールから遠く客足も少なめですが、怪しげで面白いです。
ここは歯の雑貨を格安で販売している中国の怪しげなブース。
3Dプリンターの展望
日本では3Dプリンターを使って何をどう作るかというのは誰もが抱えている悩みですよね。
ドイツでも3Dプリンターをどう活用しているのか何度も聞かれました。
エムセラではForm2を導入していますが、正直なところきちんと活用できていません。
ものが悪いわけではないのですが…
現実的なのはインプラントのガイデッドサージェリーとかでしょう。
インビザラインなどオーソドンタル分野とかもですね。
ただこれらもCTのデータと連動させれないことには付加価値は高まらないですし、多くのデータが未だクローズドのままです。
取り組みたくても取り組むことができない。
個人トレーやスプリントなんかはすぐにでも作れますが、採算がとれるわけもなく。。。
(個人トレー3500円とかでもよければ作りますけど)
模型もしかりです。補綴にコスト乗せるとするとかなり上がっちゃいます。
言ってしまえば日本の技工料金が相当安く設定されているのでコスト管理ができない状態です。
そのために最新の技術を諦めざるを得ないという、非常に残念な業界に・・・
こちらはGCさんのブースにあった3Dプリンターによるフルデンチャー。
こちらも同じ理由で、コストをどう見るか。
あと機会的な表面研磨ができないという材質的な課題もまだあります。
左の完成義歯のツヤはナノコートカラーによるものです。
やはり現状としては削り出しの方が優位な点が多いです。
3Dプリンターに関しては日本でやれる材料が出揃っていないということを実感しました。
もう少し様子見なんでしょう。
デジタルの問題であれば、昨日できなかったことが今日できるということもありますが、材料の問題ならとりあえず待つことしかできないですね。
ジルコニアのプリンティングができる日もくるでしょうし、そうなると業界がガラリと変わるでしょう。
すでにミリングと同程度以上の精度を持ったプリンターもあるようですので、3Dプリンターの情報は今後も要チェックです。
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歯科医師の方はもちろん、歯科技工士、歯科衛生士、学生、どなたでもお気軽にどうぞ。
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