シェードテイキング
このページでは、これまで当ブログで書いてきた『シェードテイキング』に関する各記事へのリンクをまとめています。
Mセラミック工房は開業当時より、シェードマッチングの工夫を続けて参りました。
セラミックワークには、歯の色を表現するための様々な技術やノウハウが存在しますが、患者の口腔内を撮影されたシェードテイク写真を参考にしながら製作を進めなければなりません。
このシェードテイク写真に問題がある場合、当然ながら口腔内の歯の色とマッチすることはなく、不自然な仕上がりになってしまいます。
セラミック治療の成功に、正しいシェードテイキングは必要不可欠です。
Mセラミック工房はセラミックワーク専門のラボとして、『シェードテイキング』をしっかりとサポート致します。
シェードテイキングにおける基礎知識
シェードテイク写真を撮影する前段階として、いくつか押さえておくべき基礎知識があります。
その最も重要な知識は色の評価方法でしょう。
目指すべき色調はどのようなものであるのかは、色彩学の表現に準じて評価すべきです。
特に『明度』『色相』『彩度』への理解は、確実に身につけておくべきです。
色を評価するための表現は、チェアサイドでもラボサイドでも、お互いに色彩学を基準に共通言語化して伝達しましょう。
シェードテイキングに必要な道具
シェードテイキングを行う上で必要になるのが、色見の基準となるシェードガイドですね。
シェードテイク写真を撮影する以前に、使用すべきシェードガイドや、シェードタブの選び方を学びましょう。
特に業界標準とされている『VITAクラシカルシェードガイド』と『VITA3Dマスターシェードガイド』のふたつについては、それぞれの違いについてよく理解しておきましょう。
シェードテイキングのコツ
シェードテイキングにおいて重要となるのが明度の決定です。
『VITAクラシカルシェードガイド』を用いたシェードテイキングでは『明度』という基準は存在しませんが、歯列内における『明度のズレ』は口腔内で非常に目立ってしまいます。
そこでおすすめなのが『VITA3Dマスターリニアシェードガイド』を使用したシェードテイク方法ですが、明度を弁別しやすくするためのコツがあります。
この手法を用いて、まずは『明度』をしっかりと把握することで、シェードテイキングの精度が向上するので、是非実践してみてください。
シェードテイキング撮影の注意点
色見本を選びシェードテイキング撮影を始めますが、色情報を正しく歯科技工士に伝えることが重要です。
よくある失敗例を学んで、注意すべき点を理解しましょう。
シェードテイク写真を撮影するためのカメラの知識
目指すべきシェードタブの選択が達成されれば、あとは正確な撮影を行うだけです。
シェードテイク写真には特別なカメラのセンスなどは必要ありませんが、写真が写る仕組みを理解し、いくつかの撮影用語を理解する必要があります。
『絞り』『シャッタースピード』『ISO感度』の組み合わせと、『ホワイトバランス設定』さえ理解してしまえば誰でも撮影できます。
デジタルカメラは何枚でも好きなだけ練習できるので、気軽にチャレンジしましょう。
シェードテイク写真を撮影するためのカメラ設定
カメラの基本的な機能さえ覚えれば、あとは実際に撮影するだけです。
シェードテイク写真は「いつ、誰が、どこで」撮っても同じように規格化されたものが望ましいので、大体同じカメラ設定になります。
そのため、光源はストロボに頼り、環境光を遮断した『マニュアル撮影』での設定が基本になります。
シェードテイク写真に必要な要件を満たせるカメラ設定の基本をまとめましたので、こちらを参考に適宜調整すれば、誰でもシェードテイク写真を記録できるようになるでしょう。
フルジルコニアのシェードテイクに有用なオリジナルシェードガイド
素材の持つ色調が直接影響する『フルジルコニアクラウン』においては、一般的なシェードガイドを用いたシェードテイキングでは、思ったような結果が得られない場合も多いです。
その大きな理由は、メーカー各社が主張するシェード番号と、VITAクラシカルなどのシェード番号との間に、色調に大きな差があるためです。
また、一般的なシェードガイドは深みのある長石系のセラミックで製作されているのに対して、フルジルコニアは長石系のセラミックとは全く別の素材であるため、特に透明感や明度において大きな違いがあります。
Mセラミック工房では、実際のフルジルコニアクラウンと同じ製法で作ったオリジナルのシェードガイドをご用意しておりますので、シェードテイキング時のイメージと、完成技工物との差を最小限にすることが可能です。
歯科用測色器クリスタルアイと出張撮影について
立ち合いが可能な症例であれば、セラミック専門の歯科技工士による出張シェードテイキングも行っております。
その際に持ち込むのがオリンパス社製の歯冠測色器『クリスタルアイ』です。
現在は製造を終了してしまい、入手困難な製品となってしまいましたが、Mセラミック工房に出張シェードテイキングをご依頼いただいた場合は、クリスタルアイとデジタルカメラを持ち込んでのシェードテイク撮影を行います。
カメラ撮影に関するレクチャーなどのご相談にも応じますので、シェードテイキングに使えるカメラ選びや、スタッフ教育などでご希望がございましたら、Mセラミック工房の公式LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください。
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フルジルコニア冠で、正確なシェードテイキングを可能にする唯一の方法は『オリジナルシェードガイド』を製作することです。
シカストックでは、ジルコニア製の『オリジナルシェードガイド製作キット』のSTLデータがお買い求めいただけます。